誤嚥性肺炎
2025年06月30日
こんにちは。歯科医師の高橋です。
本日は、誤嚥性肺炎についてお話ししていきます。
早速ですが、みなさん日本人の死因で多いものはなんだかご存知でしょうか?
1位 悪性新生物
2位 心疾患
3位 老衰
4位 脳血管疾患
5位 肺炎
そして、6位に誤嚥性肺炎が入ってきます。
実は2016年までの統計では、誤嚥性肺炎という項目はなく、肺炎の中に含まれていました。
2017年から新しく誤嚥性肺炎という項目が追加となりました。この項目の追加には、これから誤嚥性肺炎に患者さんが増えてくることが背景にあるのかもしれません。
実際に誤嚥性肺炎での死亡数が2021年で5万人だったものが2030年には12万人まで増えると予想されています。
さて、そんな誤嚥性肺炎はどんな流れで起きるでしょうか?見ていきましょう。
①嚥下能力の低下により食事や唾を誤嚥
②誤嚥した食べ物や唾液などが気道を通って肺に入る
③食べ物や唾液についた口の中の細菌が肺で炎症を起こす
このどれかを防ぐことで誤嚥性肺炎を防ぐことができます。
ただ、①②については改善は難しく、改善のためには歯科医師の治療が必要になります。
みなさんにしていただきたいのは③口の中の細菌を少なくすることです。
特に誤嚥性肺炎の発症は後期高齢者の方が7割以上を占めると言われています。
介護現場での発症も多い病気になります。ご自身での口腔ケアが難しくなった高齢者の方はかなりリスクが高いということです。
われわれ尾島デンタルクリニックは訪問歯科診療を行っておりますので、ケアが難しくなった、口腔内の状態が心配な方は気軽に相談してください!!