2020年10月31日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は親知らずについてお話します。
「親知らずって抜いた方がいいの?」
という質問を患者さんからよく受けます。
親知らずの抜歯は歯医者さんによっても意見が分かれるところも少しありますが、私の考えとしては、親知らずを残しておくことによるメリットはほとんどありませんが、デメリットは多いかと思います。
具体的なデメリットとしては、
・親知らずはむし歯になりやすい
・親知らずだけではなく、その手前の歯まで一緒にむし歯になることが多い
・急に腫れることがある(ひどい場合は顔が変わるくらい腫れます)
・矯正治療を行う場合は、邪魔なのであらかじめ抜歯する必要があることもある
などが挙げられます。
親知らずの向きや埋まっている場合は深さなどによって抜歯の大変さは異なり、口腔外科のある大型の病院へ紹介させていただくこともめずらしくありません。
先日放送していたテレビ番組では、飛行機に乗って海外旅行に行った際に気圧の変化によって親知らずが腫れ、海外の歯科医院へ受診できずに放って置いたら、命の危険にまで発展してしまった人の話が放送されていました。
こんなことは滅多にないかと思いますが、大事な仕事や受験、結婚式などなど、親知らずはいつどこで急に痛くなったり腫れたりするか分かりません。
早く抜いておけばよかった〜とならないように、抜歯すべきか迷っている方は、まずは一度歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。
2020年10月22日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は当院の診療室についてご紹介したいと思います。
現在、尾島DCではユニット(診療台)が全部で21台あるのですが、全てのユニットが個室または半個室になっています。
特に歯周病治療やメインテナンスを行う際は、みなさんにできる限り落ち着いた空間で処置を受けていただけるように基本的には個室のユニットへご案内させていただいております。
いつも通ってくださっている方はご存知の方が多いかもしれませんが、尾島DCの個室はすべての部屋にテーマを設けており、壁紙や置かれている物を変えています。
具体的には、
「海」「白樺」「チリ」「桜」「ムーミン」「地中海」「パンダ」「ラベンダー」「ログ」「ニューヨーク」
というテーマに沿った個性豊かな個室が10部屋あります。
この中に入ったことのある部屋はありますか?
まだ入ったことのない部屋も多いと思いますので、10部屋全てを体験できるようにこれからも治療やメインテナンスにお越しくださる際の楽しみの一つにしていただければと思います!
もしお気に入りの部屋や入ってみたい部屋がありましたらスタッフまでお声がけください!
2020年10月5日
こんにちは、歯科医師の今野です。
前回、口腔機能発達不全症の概要についてお話しましたが、今回はもう少し具体的にお話ししたいと思います。
1歳半健診の際のデータによると、8割近くのお母さんたちが子供たちの食に関する心配事があるようです。
例えば
偏食がある
丸飲みする
飲み込まない
離乳食が進まない
などです。
いずれも口に関する悩みごとですが、こういった相談を歯科医院でする方はまだあまりいらっしゃらないようです。
しかし、このような悩みごとの原因にはお口の機能、具体的には舌や唇の機能に問題がある場合があります。
たとえば、舌の動きがまだ育っておらず、舌が水平方向に動くようになるまでは、肉や野菜など、繊維の多いもの噛んで吐き出してしまうことが多いです。
舌が横に動かないと唾液が出にくく、味覚が発達しにくいのでおいしく感じにくくなります。また、言葉の切れが悪くなります。
舌を上下に動かせない子は飲み込みが難しく、むせやすくなります。
よだれが多い子も飲み込むタイミングが難しい子です。
お母さんの悩みに多いお子さんの偏食にも、
①心理的なもの ②口腔機能と食形態の不一致
といった原因が考えられます。
心理的なものが原因の場合は臨床心理士への相談が必要ですが、口腔機能の問題の場合もありますので、お悩みのことがあれば、ぜひ歯科医院でご相談ください。