2023年09月20日
皆さんこんにちは、歯科医師の平形です。
尾島デンタルクリニックが訪問歯科診療を行っていることはご存知でしょうか?
当院では月〜金曜日まで全7チームで訪問診療を行なっています。
もちろんむし歯治療や入れ歯の製作も行いますが、歯科衛生士が口腔機能維持・向上を目指したプロケアも行っています。
外来にいらっしゃって頂くことが難しい方々のご利用なさってる施設やご自宅にお邪魔させていただき、診療しております。
より多くの人のお口の中の機能回復を目指し取り組んで、10年になります。
ただ、訪問歯科診療を行なっている歯科医院は全国的にも20%前後と言われています。
どんなに私たちが強い気持ちで取り組んでいても、実際に訪問診療による歯科治療を希望されている全ての方々のお口を確認するのことは、残念ながら叶いません。
そこで6月30日に、太田商工会議所にて、地域の高齢者利用施設のスタッフの方々やケアマネージャーさんにお声がけさせて頂いて、多職種連携集合研修会を開催させて頂きました。
お忙しいであろう夕方の時間帯にも関わらず、たくさんの方にお集まり頂き、訪問歯科について知って頂くきっかけになっただけではなく、意見交換の場でも積極的にお話頂いて、我々がこれからどんなふうに診療に向き合っていくのか、という新しい形の課題も見つかり、とっても勉強になりました。
ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。
我々が目指している歯科診療は、単に歯科治療を行なってくるのではなく、患者さんの、そして周りのサポートしているご家族や介助者の皆さまのお気持ちに寄り添い、その上で歯科医療従事者として出来る限りのことで関わっていきたい、という形です。
お痛みのある場所やお困りの事を単純に解決するだけに留まらず、患者さんの生活をサポートする一員として仲間に入れて下さったら、嬉しいです。
現在20%と低い割合ではありますが、これからの日本を支える大切な分野と考えおります。
これからも尾島デンタルクリニックの訪問歯科チームは患者さんたちと真摯に向き合い、未来へつながる医療に励んでいくために頑張ってまいります。
訪問歯科診療についてのお問いわせはいつでもお待ちしております。
2023年06月20日
こんにちは。歯科医師の鈴木です。
みなさん「SDGs」ってご存知ですか?
テレビやインターネットなど、日本だけでなく世界中で進められている取り組みです。
SDGsとは「持続可能な開発目標」を意味し、2015年に国連で採択され、2030年までの国際社会共通の目標になっています。
SDGsでは、17の大きな目標を定め、2030年までの達成を目指しています。
尾島デンタルクリニックは、このSDGsの取り組みを積極的に行っている歯科医院です。
今回は当院で実施しているSDGsの取り組みの一部をご紹介しようと思います!!
■目標1 貧困をなくそう
こちらは世界中で貧しい暮らしをしている人々を助けるという目標です。当院ではこちらの目標達成に向けて様々な募金活動を行っています。最近ではウクライナ募金、トルコ募金など、当院の歯ブラシや歯磨き粉などの物販の売上の一部を募金するという取り組みを行いました。
■目標4 質の高い教育をみんなに
あらゆる人たちが質の高い教育を受けられるようにするという目標です。当院では、セミナーや勉強会への参加を積極的に行うことで日々知識や技術の向上を目指しています。また、小さなお子さまがクリニックの待ち時間に宿題などができるように待合室に学習スペースも設けています。
■目標6 安全な水とトイレを世界中に
■目標14 海の豊かさを守ろう
海などの環境や水という資源を守っていくための目標です。トイレの節水など日常的に資源を無駄にしないことはもちろんですが、地域の環境を守るという観点から当院では月に一度、ド派手な黄色いジャンパーに身を包み、クリニック周辺のゴミ拾い活動も行っています。もし見かけたら手を振っていただけると僕たちもうれしいです!
この他にも17の目標達成に向けて僕たちに出来ることを日々全力で取り組んでいます!
尾島デンタルクリニックのホームページやInstagramでも、SDGsの取り組みについては紹介していますのでぜひご覧ください(^_^)/
2023年02月6日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
本日は口臭シリーズ最終回になります。
最終回の本日は『口臭の治療』についてです。
口臭について三回に渡ってお話してきましたが、ここで一度口臭の原因について復習していきます。
①口腔内疾患
歯肉炎・虫歯・歯垢・歯石・合っていない被せ物・プラスチックの被せ物・口内炎・口腔癌・舌苔(舌の汚れ)
②全身疾患
糖尿病・尿毒症・肝硬変・トリメチルアミン尿症・消化器(胃や腸)疾患
③生理的口臭
起床時・空腹時・緊張時
この中で歯医者で治療できるのは①になります。
この中で主要な原因は歯周病・舌苔になります。
歯周病は歯磨きだけでは治らない病気です。
ご自身でのケアではとりきれない汚れがたくさんありますので歯科医院での定期的な管理が重要になります。
かかりつけ歯科医をみつけてください!!
舌苔は??みなさん舌ブラシをご存知でしょうか?
舌をお掃除する用品が最近では薬局などで販売されています。
毎日一回で十分ですので舌のお掃除をするようにしてください。
合っていない金属の被せ物やプラスチックの被せ物は歯垢(汚れ)がつきやすくなります。
ここに溜まった汚れが口臭の原因になっている場合もありますので歯医者さんで確認してもらいましょう。
作り直しや汚れがたまりにくい素材に作り替えてみるのもいいかもしれません!!
マスク生活の今、口臭に頭を抱えている人がいらっしゃるかもしれません。
口臭の改善はもちろんですが、これを気に口腔に興味を持っていただき、口腔内の健康さらには全身の健康も維持していきましょう!!
2022年12月24日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
今回は口臭シリーズの第3回目になります。今回は『全身疾患と口臭』についてお話しします。
まず、口腔内の疾患と全身の疾患が関連しているというのはご存知でしょうか?
口腔内の汚れと誤嚥性肺炎の関連、歯周病と糖尿病・心疾患・早期・低体重児出産・慢性腎臓病・骨粗鬆症の関連など口腔内の健康状態がさまざまな全身疾患に関連することがわかってきています。
同じように口臭も全身疾患との関連があるんです。
具体的にいうと糖尿病・尿毒症・肝硬変・トリメチルアミン尿症などが原因で口臭が発生します。
その他にも消化器(胃や腸)に疾患があると口臭の原因になることもあります。
糖尿病では尿が特有な匂いになることはご存知の方もいるかもしれませんが、口臭もアセトン臭という特有の酸っぱい臭いになります。尿毒症ではアンモニア臭と言われる特有の刺激臭がしてきます。
このように全身疾患が原因の口臭は口腔内疾患(歯周病や舌苔、歯垢)が原因で発生する口臭とは臭いが違く特有なものがあります。
このように稀にですが口臭は全身からのサインとして現れていることもあります。
口腔内の環境を整えておくことで口臭の変化から全身疾患に気付けることもあるかもしれません。
全身疾患の予防・早期発見のために口腔内の環境を整えておくことはとても重要になります
。ぜひかかりつけ歯科医を探して定期検診を受けるようにしましょう。
次回は口臭シリーズ最終回『口臭の治療』についてお話しようと思います。
2022年12月5日
こんにちは、歯科医師の深谷です。
今回は、歯周病と全身疾患についてお話したいと思います。
歯周病とは細菌感染によって生じる炎症で、歯茎からの出血や、歯を支える骨を溶かして歯がグラグラ揺れ、やがて歯が抜け落ちてしまう恐ろしい疾患です。
30歳以上の成人の過半数が歯周病に罹患していると言われています。口臭を指摘された、朝起きると口の中がネバネバする、歯磨きの後に出血するなど、思い当たることはないでしょうか?
そんな恐ろしい疾患である歯周病は、お口の健康だけでなく糖尿病をはじめとする様々な全身疾患にも影響を与えること明らかになってきています。
歯周病の原因は、細菌の塊である歯垢です。
磨き残した食べカスを栄養に増加していきます。歯垢1mg中に、300種類1億個もの細菌が存在します。
想像するだけで恐ろしいですね。
歯垢中の細菌は、歯と歯茎の間の溝である歯周ポケット内に侵入し、炎症を引き起こし、歯茎の腫れや出血を生じます。
さらに細菌は歯周ポケット内の毛細血管を通過して血流にのり、全身に広がっていきます。各臓器で悪さをし、全身疾患を引き起こす原因になります。
また、歯茎で炎症が生じる際に、細菌から内毒素と呼ばれる化学物質が放出され、細菌と共に全身に広がり悪さをします。
歯周病が悪影響を及ぼす代表的な疾患として糖尿病があげられます。
糖尿病は、血糖値をコントロールするインスリンが充分に機能しないことで引き起こされる疾患です。
失明や腎疾患、神経損傷につながる非常に恐ろしい疾患で、日本に1000万人いると言われています。
歯垢中の細菌が放出する内毒素は、TNF-αと呼ばれる化学物質の産生を促進します。
このTNF-αはインスリンの作用を抑制するので、糖尿病の原因になります。
歯周病治療を行うことで、歯周病に起因するTNF-αの産生量を低下させ、インスリンの機能を改善し、血糖値のコントロールを良好にします。
適切な歯周病治療が、血糖値のコントロール状態を表すHbA1cの改善につながることが明らかになってきています。
その他にも、歯周病治療が様々な全身疾患のリスクを低下させることが明らかになってきています。
お口の健康を守るだけではなく、全身の健康を向上するためにも、定期的に歯科を受診することが大切です。
尾島デンタルクリニックでは、歯科医師の診断の下、トレーニングを受けた歯科衛生士が適切な歯周病治療を提供しています。気になる方は是非ご来院ください!
2022年10月15日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
少しずつ寒くなり、何となく鼻が詰まっているように感じる日もでてきました。
鼻で呼吸がしづらいとどうしてもお口で呼吸してしまいますよね。
テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、勉強をしているとき、お子さんのお口、開いていませんか?
お口が開いていると、お口が乾燥して虫歯ができやすかったり、風邪をひきやすかったり、様々な影響が出てきますが、実は歯並びにも影響してくるのです。
メカニズムを説明していくと、歯は唇と舌のバランスで均衡が取れた場所に歯が並んできます。
お口が開いていると唇の力が弱くなる、舌がダランとして下の歯に付くので、上顎は唇に押されて前方に成長せず、下方に成長してしまうので鼻の下が長いような、よくガミースマイルと呼ばれるようなお顔になってしまうことがあります。
お口が開いてしまう根本的な原因としては、唇の筋肉が弱い、鼻炎でそもそもお口でしか呼吸ができない、猫背で肺が大きく膨らまないので一気にたくさん酸素が吸えて楽な口呼吸になってしまう、など様々です。
根本的には舌やお口まわりの筋肉の使い方を知らないだけであることが多いので、正しい使い方を学習できれば改善することができるかもしれません!
お子さんの成長が残っている時期に正しい使い方を学ぶことができるとより効果が出やすく、大人になっても忘れずに定着して、長期に渡り歯並びも安定しますので、お子さんのお口が開いている瞬間を見かけた方は早めにご相談下さい。
2022年07月23日
こんにちは、歯科医師の今野です。
このコロナ禍におけるマスク生活で、「口臭が気になる」という患者さんが増えたように思います。
口臭の悩みというのはセンシティブな悩みなのでなかなか周囲に相談できず、深刻に悩んでいらっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
では、口臭の強い人が増えているのか、というとそういうわけではなさそうです。
「口臭」と一言で言っても、臨床的には3つの種類に分けられます。
① 自臭症(非病的口臭):
歯科的にも医科的にも病的な口臭を認めないが、患者が主観的な自覚的な臭気に悩んでいる場合。
② 他臭症:
直接的な原因となる病的問題から発生する病的口臭で悩む場合。
③ 仮面他臭症
はじめは他臭症であったが、問題となる病的口臭が完治したにもかかわらず、自臭症に陥る場合
実は口臭に悩む約80%の方は、①自臭症であり、病的な問題を持たないといわれています。
反対に、病的な問題を持つ②他臭症の方は、臭気が常に存在するために患者自身では自覚しにくく、他人の指摘を受けて受診することが多いといわれています。
こちらは口臭を主訴に来院される方の約20%未満です。
では、病的な原因のない自臭症の方は、どうして口臭に悩んでしまうのでしょうか?
それは、人の嗅覚の特徴として、一度気にしてしまうと、嗅覚の閾値が低下し、微量な臭気であっても強く気になってしまうようになる、ということが原因としてあげられます。
特に今はその臭気がマスクの中に停留するので余計に気になるのでしょう。
そもそも「自臭(自覚的・非病的口臭)」とは、治療の必要のない生理的口臭(起床時や空腹時、緊張時などに一時的に起こる口臭)や社会的容認限度内の微細な口臭であって、かつては、気にしないように説明されるか、精神的な問題として扱われてきました。
しかし、それだけでは解決されず、口を閉じがちになったり、人前で会話を控えるようになり、コミュニケーション阻害が生じてしまうこともあります。
当院では、実際に口臭がどの程度あるのか、原因物質は何かをガスクロマトグラフィーを用いて調べる口臭検査を行っています。
「自臭」であることが分かればそれだけで気持ちが楽になる方もいらっしゃいます。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
2022年04月23日
こんにちは。歯科医師の高橋です。
前回に引き続き今回も「口臭」についてお話ししたいと思います。
今回は『生理的口臭』についてお話しします。
生理的口臭という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
生理的口臭は多かれ少なかれどなたにでもある口臭のことを言います。
歯周病や舌苔など口腔内の異常により発生する口臭を『病的口臭』といって治療が必要な口臭になるのに対して、生理的口臭は口腔内に異常はなく治療が必要ではないものになります。
生理的口臭にはいくつか特徴があります。
・起床時に発生しやすい(起床時口臭)
・食後・水分摂取後から時間が経つと発生しやすい(空腹時口臭)
・身体のコンディション・ストレスにより発生したり発生しなかったりする(緊張時口臭)
・ホルモンバランスにより発生することがある
・病的口臭ではないため周囲の人たちを不快にさせるものではないことがほとんど
つまり生理的口臭は仕方がない口臭であり、気にしなくても問題ないものです!!
歯磨きや水分摂取などの生活習慣の改善でよくなる場合がほとんどで治療は必要ありません。
しかし、マスク生活によりこの生理的口臭が気になる方が増えているように感じます。
一度匂いが気になるとどんどん気になってくるが口臭の怖さでもあります。
口臭が気になる方は口臭の原因がどこにあるのか歯医者さんに行って確認してもらってください。
気になる方は検査を行い数値化して状態を確認することで安心することもできますので検査を受けてみるのも手かもしれませんね。
2022年04月4日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日はむし歯になりやすい食べ物についてお話します。
むし歯になりやすい食べ物に共通する特徴として、
・歯にくっつきやすい食べ物
・口の中に長く残る食べ物
・糖分が多い食べ物
などがあります。
一番イメージしやすい食べ物で言うと、「キャラメル」はその代表です。
他にはアメやチョコレートなども挙げられます。
糖分の含まれる飲み物などもむし歯になりやすい食べ物と言われており、コーラやスポーツドリンクなどがその代表です。
また、見落としがちな食べ物として、僕が注意してほしい食べ物の一つが「のど飴」です。
風邪をひいた時や喉が痛い時に、1日中のど飴を舐めていたり、寝る前に舐める、そのまま寝てしまうなんて経験はありませんか?
のど飴を薬のような感覚で使用している人が意外と多いかもしれませんが、のど飴にも糖分が入っています。
最近では、代用甘味料などむし歯になりにくい糖分で作られた食べ物も増えてきています。
当院では、小さなお子さまがむし歯予防をしながら食べられる「むし歯になりにくいチョコレート」や「むし歯になりにくいグミ」などの販売も行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください!
2022年01月18日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
今回はちょっと気になる歯ぎしりの話をしていきます。
「朝起きるとなんか顎が疲れているな〜」
「なんか歯がすり減っている気がするなぁ〜」
と感じている方はいらっしゃいませんか?
もしかすると夜寝ているときに歯ぎしりしているのかも!!??
夜寝ている時の歯ぎしりは無意識かつ大きい力で行われています。
その結果・・・。
・顎関節症に??
・歯がすり減って知覚過敏に??
・歯が折れちゃった・・?
なんてことが起こると言われています。
ただ・・。
無意識だから歯ぎしりしてるかわからないよ!!
気づいていても寝ているときに無意識にしちゃうから止められないよ!!
そんな方!一度歯医者さんに行ってみてください。
ドクターが口腔内をみて歯ぎしりの可能性・歯ぎしりの歯への影響を診察します!
そして当院では歯ぎしりが心配な方には睡眠時の歯ぎしりの負担を減らすマウスピースを製作します。
これで朝の顎の疲れが減った患者様が多数いらっしゃいます。
ぜひ、歯ぎしりが心配な方もそうでない方も一度口腔内を歯医者さんに見てもらってください。
歯ぎしりだけでなく今まで気づかなかった問題が見つかるかもしれませんよ!
早期発見・早期治療で健康な口腔内を作っていきましょう。