2021年12月23日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
本日は歯並びについてお話しします。
悪い歯並びのことを歯列不正と呼びます。
歯列不正には様々なタイプがありますが、本日は歯のガタガタ(叢生)について説明していきます。
叢生と書いて「そうせい」と読みます。
叢生の原因には様々なものがありますが、一番の原因は歯の生えてくる場所が少ないことです。
歯が生える場所が無いためにそれぞれの歯が生える場所を探してバラバラな場所から出てきてしまうために叢生になります。
叢生を治すためには矯正治療が必要です。
ではどのように治していくかを説明します。
まずは叢生を治すためには歯列を拡大する場合が多いです。
歯列を拡大するというのはどういうことかというと、左右の奥歯を横に広げるようなイメージです。
拡大を行うことで前歯を並べるためのスペースを作れるため、叢生を改善しやすくなります。
次にIPRと言われる歯と歯の間を少しだけ削り隙間を作ることで叢生を改善する方法もあります。
0.2ミリ〜0.5ミリほど歯に害がない程度の隙間を作ることで歯のガタガタを取ることができます。
拡大とIPRを組み合わせて治療を行う場合もあります。
叢生があると見た目も気になりますし、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病の原因になります。
それを防ぐために矯正治療を行うことでより良いお口を獲得できると良いのではないでしょうか。
本日は歯列不正の叢生についてお話ししました。
当院ではマウスピース矯正のインビザラインできれいな歯並び治療を行うことができます。
気になる部分がある方はぜひご相談下さい。
2021年12月7日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は「歯科受診率」についてお話します。
歯科受診率とは、歯科を受診している人がどのくらいいるのか?を示す数値です。
日本はこの歯科受診率が低いことが知られており、本日は歯科先進国のアメリカとスウェーデンと比較していきたいと思います。
まず、定期検診の受診率を比較すると、
スウェーデン:90%
アメリカ:80%
日本:2%
という調査結果があります。
また、日本でも80歳なったときに20本自分の歯を維持しましょう!という「8020運動」というものがありますが、80歳時点での平均残存歯数を比較すると、
スウェーデン:25本
アメリカ:17本
日本:8本
となっています。
このことから、歯科の定期受診が将来的な歯の健康に大きく影響を及ぼしていることが分かります。
あるアンケート結果では、日本人は「お口の中に何らかの違和感や異常を感じている」と答えた人の中で歯科を受診する人は約20%しかいないそうです。
何か異常が起こっていても大半の人はそのまま過ごしてしまい、我慢出来なくなるくらい痛くなったりしたときに初めて歯科に受診するという状況です。
歯というものは、痛みを感じ始めた頃には病気がかなり進行してしまっていることが多くあります。
それは、初期のむし歯や初期の歯周病は痛みを感じにくいからです。そこから病気が進行し、中程度〜重度になった頃、痛みとして自覚できるようになります。
痛くなったら受診するのではなく、定期的に歯科を受診することで痛みが出る前に病気を見つけることが出来たり、早めの治療を受けることが出来ます。
おかげさまで、当院へ通ってくださっている患者さんはみなさんとても意識が高く、ほとんどの方が定期受診をしてくださっているため、スウェーデンやアメリカと比較しても変わらないほどです。
もし最後に歯科を受診したのが1年以上前になってしまっている方がいれば、一度歯科医院への受診をおすすめいたします。