2019年12月21日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回は矯正治療のメリットについてお話しします。
矯正治療というと見た目の良い歯並びをイメージする人が多いと思います。
矯正治療を行うともちろん綺麗な歯並びを手に入れることができます。
しかし、実は綺麗な歯並びの獲得以外にも様々なメリットがあるのが矯正治療です。
矯正治療を行い歯並びが改善することで実は虫歯や歯周病になりにくくなります。
歯並びが綺麗だと自浄性が働き、汚れが歯に付着しにくくなります。
また、歯ブラシでの汚れの除去効率が格段に上がり、磨きやすくなります。そのため、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
矯正治療は若い人だけがやるものではありません。
歯周病、虫歯を防ぐためにも矯正治療を行う年配の方が増えています。
次のメリットについてです。
矯正治療を行う事でしっかりとものを噛める事が出来るようになります。
しっかりとものを噛める事で筋肉が均等に使われるたも顔貌にも良い変化が表れます。
噛み合わせが悪いと顎が痛くなる顎関節症にも繋がることがあります。
矯正治療ご希望の方は、綺麗な歯並びと適切な噛み合わせを獲得し、口元の健康から全身の健康に繋げていけるように頑張っていきましょう。
お悩みの方は矯正治療の相談を行っておりますので是非ご相談下さい。
2019年12月17日
こんにちは、歯科医師の今野です。
日頃から子供のむし歯を治療することが多いのですが、保護者の方にお子さんのむし歯について説明すると、
「それ、子供の歯(乳歯)ですか?」
とよく聞かれます。
「子供の歯です」
と言うと大抵の方が「ああ良かった」と安堵されます。
子供の歯はいずれ生え変わる歯です。
では、「子供の歯なら、むし歯になっても安心」なのでしょうか。
実はそうではありません。
子供の歯(乳歯)のむし歯を放置すると次のような様々な問題が発生します。
①痛みと噛む力の低下
乳歯のむし歯が進行すると痛みが生じて食べ物を十分に食べられなくなります。
②むし歯のリスクの上昇
むし歯を放置するとむし歯の原因菌がお口の中からいなくならないので、他の歯に新たなむし歯ができるリスクが高まります。
③大人の歯(永久歯)への影響
子供の歯のむし歯を放置して根の先に病気ができた状態を放置すると、後から生える永久歯の色や形に異常がでることがあります。
すると、永久歯もむし歯になりやすい状態になって生えてきてしまいます。また、永久歯の生える位置や方向に異常が生じます。
④歯並びへの影響
乳歯の崩壊や喪失があると、隣の歯や噛みあう歯が移動し、将来の永久歯が生えてくるスペースがなくなってしまうために、歯並びや噛み合わせが悪くなります。
⑤発音や舌運動への影響
むし歯による前歯の崩壊や喪失があると、発音の発達に影響するだけでなく、舌を突き出す癖の原因になります。
⑥全身的・心理的影響
歯の痛みや喪失により食べる量、栄養が不十分になると全身的な成長不良や免疫力の低下につながります。
むし歯の原因菌がほかの臓器に障害を及ぼすこともあります。
また、むし歯は見た目の悪さや口臭の原因になり、子供の心理に悪影響を与えることがあります。
子供の歯だからまあいいや、ではなく、子供の歯だからこそ「むし歯かな?」と思ったら歯科医院の受診をお勧めします。
子供のうちにしっかりむし歯を予防しましょう。
2019年12月12日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
朝、晩がだいぶ冷え込むようになってきましたね。
体調を崩さないように注意しましょう。
今回も前回に引き続き、実際にマウスピース矯正をはじめてみて感じたことをお話させていただきたいと思います。
先日、大学の同級生に会ったのですが、マウスピース矯正をしていることに気づかれませんでした。
歯科関係者であっても気づきにくいという点で、改めて周りに矯正していることを気づかれたくない人におすすめの治療法だと実感しました。
さて、マウスピース矯正は20時間以上装着することが必要です。
では、20時間をどのように管理しているか気になりますよね。
私は、iPhoneの「Tray Minder」というアプリを用いて、時間管理を行っています。アプリで出来るので、時間管理が簡単にできます。
マウスピースを外した後には、リマインダー機能があり、着け忘れを防ぐ事ができるため便利です。
また、マウスピースの交換日も知らせてくれるため、交換日を忘れることなく交換をすることができます。
さらに、マウスピースごとにお口の中の写真を保存することができ、時系列順に見ることができます。
歯並びが変わってくるのを自分でも確認ができ、1週間前、1か月前とどれくらい変わったかを見るのが楽しみになってきます。毎回感動が出来るのと同時に、これからも頑張ろうと思えます。
今後も、マウスピース矯正を行っている中で気づいたことがありましたら、お話をさせていただきたいと思います。
すこしでも、マウスピース矯正に興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
2019年12月8日
こんにちは、歯科医師の平形です。
尾島デンタルクリニックを道路から見てみると、大きなすべり台が目に入ると思います。
当クリニックには、キッズルームがあり、すべり台は子どもたちの1番の人気者です。
キッズルームの中には託児室もあり、平日には保育士さんたちが、治療中のお母様方の代わりにお子さんたちと一緒に待っております。
お子さんで歯医者が得意な子は、残念ながら、あまりおりません。みんな苦手で、出来れば行きたくない場所No.1でしょう(笑)
気持ちは分かります(笑)
ただ、尾島デンタルクリニックでは、お子さんたちが楽しい気持ちで通ってもらえる工夫がたくさんしてあります。お待ちしてますね。
さて、私がよくお母様方から質問受けます内容に「乳歯の着色が気になります」「生えてきた大人の歯が黄色くて気になります」と言った相談があります。
まず、子供の歯は大人の歯に比べて、組織の目が粗いです。
そのため着色もしやすいと言われています。お茶をよく飲むお子さんは、着色が見られることもありますが、歯に影響は無いので心配は要らないので安心してください。
また、大人の歯が黄色いと感じるのも同じ理由です。
組織が密な大人の歯は子供の歯よりも硬さもあり、黄色く見えます。こちらも上記同様心配いりません。
大切なお子さんの歯。気になることありましたら、いつでも相談して下さいね。
2019年12月3日
本当は怖い歯周病5
皆さん、こんにちは。朝晩は寒くなってきましたね。
早くもこのシリーズも第5弾です!
今日は患者さんからたまに質問を受ける歯ブラシについて掘り下げます。
まず何故は歯磨きをしなければいけないかを考えてみます。
歯磨きをしなければ行けない理由は簡単で、口腔内の汚れ(プラークと呼びます)を除去しなければ行けないからです。プラークは歯周病やむし歯の原因になります。
これを除去する方は一番歯磨きとフロッシングが効率的です。
ではどんな歯ブラシを選べば良いのでしょうか。
答えは人によって最適な歯ブラシは違うです。
例えば、磨く力が強い人弱い人それぞれ歯ブラシの硬さは違います。また口が小さい人は大きい歯ブラシを使うと磨きづらいかもしれません。
この様に人によってそれぞれあった歯ブラシがあります。なのでこれが良い歯ブラシとは決めることは出来ないのです。
次に気になるのは歯磨き粉です。歯磨き粉にはそれぞれ成分があります。
むし歯予防に効果があるもの、歯周病に効果があるものいろいろあります。これも患者さんによって違うというのが答えです。
最後に電動歯ブラシってどうなのってたまに聞かれるのでお答えします。
電動歯ブラシと普通の歯ブラシでは汚れの落ち方に大きな差はないと言う研究があります。なので使うことで大きく汚れが取れる訳では無いようです。
なので何が重要かというと、その人にあった器具で適切に清掃する事が重要なのです。
自分にあった清掃器具が知りたい人は当院のスタッフに遠慮なく質問してください。
2019年11月23日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
気づけば秋も終わり、冬に入ってきましたね。
毎年エントリー群馬県民マラソンも無事に完走できました。
今年も例年通り練習しませんでしたが、怪我せずに10km走りぬきました。笑
さて、尾島DCには様々な医療機器があり、このコーナーでもいろいろご紹介していますが、今回は『CCDカメラ』をご紹介します。
このカメラ自体は特にものすごい機能が備わっているわけでもなく、普通にお口の中を撮影するためのカメラなのですが、日々の診療でとても役立っています。
僕がみなさんのお口の中を治療させていただくにあたって一番気をつけていることは、
『わかりやすい説明』
です!
お口の中って自分では見ることが出来ないし、「今日はむし歯治療しましたからね」っと歯医者さんに言われても、実際に自分の歯がどうされたのかわからないし、不安と思った経験はありませんか?
そこで、このCCDカメラの出番です!
例えば、
①削る前の歯の状態
②削ってる途中の歯の状態
③むし歯を取り終わった歯の状態
④削ったところに詰め物をした状態
など、その都度写真を撮っておき、その日の治療終了時にその写真を見ながら説明させていただくことで、みなさんがご自身の歯がどのように治療されたのかを具体的にイメージ出来るようにしています。
むし歯になっている歯の状態をご自身の目で確認していただくことで、
「うわっ!真っ黒になってる」
「こんなに大きなむし歯になってたのか…」
「またむし歯になったらどうしよう」
「他の歯は大丈夫かしら?」
「今日からこの歯を特に気をつけて磨かなきゃ」
など、びっくりされる患者さんが多くいらっしゃいます。
なかなか見ることが出来ない自分の歯だからこそ、尾島DCに通ってくださっている患者さんには、自分の歯がどうなっているのかをきちんとわかっていただきたいのです。
今までご自身のお口の中をよく見たことがないという方は、ぜひ尾島DCに来てみてください。きちんとお口の中の状態をご確認いただけると思います。
2019年11月17日
こんにちは、歯科医師の林崎です。
冬が近づいてきましたが、風邪などひかずにお過ごしでしょうか?
今回は「親知らずについて」のお話をさせていただこうと思います。
実際に患者さんとお話ししていて、よく聞かれることやお話しして驚かれることを書いていきます。
1.生えてくる時期
人によって差はありますが、生え始めてくるのは20歳くらいが多いです。
もちろん24歳や28歳で出てくることも多いです。
時々、14歳などで親知らずが出てきたという方もいらっしゃいますが、さすがに親知らずではなく、前からは数えて7番目の歯である第二大臼歯の可能性が非常に高いです。
ちなみに第二大臼歯も生えてくる途中に歯肉が腫れたり痛くなることも多いので、その際はご相談ください。
2.全員が生えるわけではない
実は親知らずは皆が生えてくるわけではありません。
上下左右の4本が生えてくる人もいれば、下左右の2本だけが生える人もいれば、4本全く生えてこない人もいます。
生えてくるのが良いのか、生えてこないのが良いのかと聞かれることもあるのですが、難しいところですね。
まっすぐ生えてきて親知らず同士がかみ合うのであれば良いですが、斜めや横に生えてくるのであれば、役に立つことはほとんどないので、無いほうが良いかなと個人的には思います。
ちなみに私自身は親知らずが4本とも生えていません。
これだけ親知らずの本数を抜いているのですが、自分が親知らずを抜いたことが一度もありません。
「良いですね」と言われることが多いのですが、個人的には抜歯する感覚や気持ちをわかったほうが歯科医師としては良いのかなと思っているので、無いことは残念です。
親知らずの話は次回に続きます。
親知らずで悩まれたり、困った際には遠慮なくご相談下さいね。
2019年11月14日
こんにちは、歯科医師の伊藤です。
当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は趣旨をかえて、患者さんからは分かりづらい「私の治療のこだわり」についてお話ししたいと思います。
同じ歯科治療でも精密にこだわって行うことで歯が長持ちしやすくなるため、精密な歯科治療を行うことが大事だと考えています。
【こだわり1つ目】
全ての診療に拡大ルーペを使用しています。特に私が使用しているルーペは6倍の拡大率があるため、裸眼では見逃しがちなわずかなズレや虫歯も見逃すことがありません。
ルーペを使用することで治療精度が格段に上がります。
【こだわり2つ目】
虫歯の取り残しをゼロにします。
皆様は虫歯と聞くと黒いイメージを浮かべるのではないでしょうか?
実は、黒い虫歯以外に見た目には分からない白い虫歯も存在します。
そのため、虫歯の取り残しが無いかを調べるための染色液というものがあります。
染色液で染まる部分が虫歯です。私は染色液で虫歯の有無を数回に分けて確認しております。
先程述べたルーペと染色液を数回使用することで虫歯の取り残しを無くすことを徹底しています。
【こだわり3つ目】
歯の神経の治療を根管治療といいます。虫歯が神経まで達してしまった際には根管治療が必要になります。
根管治療で注意しなければいけないことは歯の中に新たな細菌を感染させないことです。
そのためには根管治療の回数を増やさないことが大切です。
根管治療を行う際、根管内に細菌を含んだ唾液が入らないように防湿と呼ばれる処置を行いますが、根管治療が長引くほど感染リスクも高まります。
そのため、必要な治療をなるべく早く行うことを心がけています。
【こだわり4つ目】
型取りの際に精密な型取りができる工夫をしています。
患者さんからは分からない部分ですが、型取りにもコツがあります。
歯茎が大事な部分に重なってしまっていることもたくさんありますし、わずかな出血が邪魔をして型取りがうまくいかないこともあります。
型取りを精密に採ることは被せ物の寿命に直結します。
そのため、歯茎を重ならせないようにして型取りを行なったり、出血させないようコントロールをして精密な型取りを行なっています。
【こだわり5つ目】
その方に最適な治療計画を考えています。
お口の中の状況は患者さんごとに変わります。
また、生活背景も変わります。患者さんとしっかり相談をしてその方にとってベストな治療が提供できるようこだわっています。
今回は5つ程に絞って私の治療のこだわりについてお話しさせて頂きました。
通って下さる患者さんのお口をなるべく効率的に健康になれるよう、またその状態が長く続くよう日々診療を行っております。
お口のことでお困りの方は是非ご相談下さい。
2019年11月9日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
少しずつ気温が下がってきて、寒くなってきましたね。
季節の変わり目なので、体調を崩さないように気をつけましょう。
さて、今回は当院でも行われているマウスピース矯正についてです。
実は、私も少し前から、マウスピース矯正を始めました。
今回は、マウスピース矯正を始めて数ヶ月で感じたことを、お話させていただきます。
マウスピース矯正のメリットは見た目が気にならないことです。
従来の矯正治療であれば、金属のワイヤーが歯の表面にあり、ほかの人から、「あ、この人矯正しているな」とすぐに分かってしまいます。
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着するだけなので、見た目が全く気になりません。
私がマウスピース矯正を始めた当初、スタッフさんに気づかれることもありませんでした。
口元を至近距離で、まじまじと見られない限り気づかれることは少ないと思います。
それに加えて、話しにくさやお口の中の違和感もほぼありませんでした。
周りの人に気づかれずに矯正をしたい方には、特におすすめの治療法です。
また、マウスピース矯正は、1日20時間以上装着することが条件になっています。
20時間と聞くと、長いなと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、装着してみると、意外と20時間装着していることも気にならなくなります。
食事の時だけ、外す を徹底していると、いつの間にか20時間はあっという間に経っています。
寝ている時の装着も気になることはありません。
慣れてくると、食事の直前までマウスピースをつけていることを忘れてしまっていることもあります。
また、マウスピース矯正を始める前までは、間食することが多かったのですが、始めて以降、間食の度に外して歯を磨くことが大変になったため、いつの間にか間食をすることはなくなっていました。
体重が気になる方のダイエットにも有効なのではないかと思います(笑)
今後も、マウスピース矯正を行っている中で気づいたことがありましたら、お話をさせていただきたいと思います。
すこしでも、マウスピース矯正に興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
2019年10月29日
こんにちは、歯科医師の今野です。
先日、麻酔をして5歳の女の子のむし歯治療をしていたところ、夕方でお疲れだったのかうとうと途中で眠ってしまいました。
その姿を見ていたお母さんから心配の声が。
「麻酔が効きすぎちゃったってことはないですか?」
治療に使った麻酔によって眠くなってしまったのではないかとご心配されたようです。
さて、みなさん、
歯科治療で良く用いられる「麻酔」とはどういったものかご存知ですか?
麻酔は大きく分けて
『全身麻酔』と『局所麻酔』の二つに分けられます。
大きな病院では全身麻酔を使って眠らせた状態で歯科治療を行う場合もありますが、一般的に歯科診療所で使われるのは『局所麻酔』です。
全身麻酔と局所麻酔はどちらも『麻酔』を名乗っていますが、全く別物です。
全身麻酔は中枢に働きかけて、
①完全麻痺(無痛)
②意識消失(眠り)
③ストレス反応の減弱(身体の不動化)
の3つの要素をもたらします
一方、局所麻酔は痛みをもたらす刺激が中枢に侵入する前に神経伝導を遮断することで無痛が得られるので、局所麻酔薬を使ったからといって眠くなることはありません。
また、局所麻酔薬(リドカイン)によるアナフィラキシー反応の頻度は0.00007%と言われています。
中毒量は500mgと言われていますので、通常の歯科治療での使用量(1本1.8ml)では中毒量に達しません。特に子供に使用する時は成人に用いる場合よりずっと少ない量で治療しています。
多くの人が苦手意識をもつ麻酔ですが、遥か昔、麻酔のない時代に麻酔なしで抜歯していた古人の苦痛を思えば、とても有難く、歯科治療になくてはならないものです。
治療について何か気になることや不安なことがあったらいつでもお気軽にお聞きください。